皆さんの街には、整体院があり、整形外科があり、整骨院があったりするかと思います。それぞれ名称が違うということもあり、行われる施術や治療が違うというのは、なんとなくわかるかと思うのですが、実際にどのような違いがあるのかということは具体的にはわからない人もいるでしょうし、状況によっては勘違いをされてしまうこともあるかと思います。そこで、整体院と整形外科、整骨院にはどのような違いがあるのかということを考えていきたいと思います。

整体院の資格と施術内容について

整体院、整形外科、整骨院を経営する場合には、資格の有無というものがあります。整体院の場合は、公的な資格はありません。民間の資格はありますが、国家資格ではありませんので、医療に関わる仕事をすることは法律違反になります。では、国家資格を有していないのにどうして整体院の経営が出来るのかということは、整体院で行われる施術は、世の中のニーズにマッチしているからです。つまり、整体院の施術の中心となるのは、身体の歪みやズレの矯正です。人間の体は本来歪みやズレはない状態にあるわけですが、日々仕事や勉強以外に普通に行動していたりすると、必然的に歪みやズレが身体には生じてきてしまいますので、その結果身体が不調ということになります。そのため、整体師は不調を訴えて来院する人の状態をチェックして、どこに歪みやズレが生じているのかということを見つけて、マッサージなどをして歪みやズレを修正するという施術を行います。この施術をするためには、自ら身体の勉強をして正しい知識を身につけるだけではなく、整体院でしっかり経験を積むということが必要になります。ただ、冒頭でもご案内しましたように、整体師という国家資格はありませんので、整形外科のように医療行為をするということは出来ません。あくまでも来院された方の状態を改善するように努力をするということが、整体院で行えることになります。また、医療行為ができませんので、施術内容に対して健康保険を使うことは出来ません。

整形外科について

整形外科の、整体院や接骨院との根本的な違いは、整形外科は医師の国家試験に合格して、医師免許の取得が必要ということです。世間が認めているように、まず大学の医学部に入学するということ自体が難関ですし、大学に入っても6年間しっかり医師になるために勉強や実習をして、最終的に医師の国家試験に合格をするということが必要です。医師はある意味科学者でもあるので、人間の身体について体系的に学び、それを自分の医療行為に活かすことになります。医師が認められている行為としては、治療だけではなく、どういう薬を投与する必要があるのかということの他に、状態を改善するために手術をするということになり、これらの行為は医療行為と言い、医師以外の無資格者がすることは法律で禁じられています。これらの医療行為は、医師免許をもっていない、整体院や整骨院では認められていません。また、健康保険についても当然のことながら法律の決められている範囲において使うことが出来ます。

整骨院の資格と施術内容について

整骨院を経営するためには、柔道整復師の国家資格を取得する必要があります。柔道整復師については、厚生労働大臣認可の専門学校や大学で学ぶことによって専門知識を身につけて、卒業時に財団法人 柔道整復研修試験財団が行う国家試験の受験資格が与えられます。柔道整復師と名乗るためには、この国家試験に合格することが必須条件となります。整骨院の仕事は、医師ではないので医療行為は出来ません。あくまでも打撲、捻挫、脱臼、骨折等の外傷に対して、外科的手段、薬品の投与等の方法によらないで、応急的もしくは、医療補助的方法をすることで状態を改善するようにするということになります。なお、整体院とは違って、健康保険の適用がありますが、医療行為はできませんので、健康保険の適用の制限があります。